日大アメフト事件について⑤ パワハラやいじめを指導手法として扱うこと

日大アメフト部の事件 教育とスポーツについて

日大アメフト事件について②

日大アメフト事件について③ シゴキと快感

日大アメフト事件について④ パワハラやいじめの本質

 

④ではパワハラやいじめの本質について考えた。

得られたキーワードは、

①快感目的化

②習慣化、生活化

精神安定剤

である。

 

パワハラいじめが教育手法として採用されることがある。

このような手法は、上記キーワード的な暴走が起こりやすい。

一方で伝統的手法とも言える。

 

手法化して採用するなら、相当に高度な制御体制を組まないと

上記①②③によって目的が内的に崩壊を起こす。

 

普通の組織でこれを扱うのは無理なのではないか。

 

毒親なんかが無意識にパワハラいじめ化しているようなのは、

言うまでもなくアウトである。最初から制御できていない。

こうした毒親の見えない不幸に苦しむ子供がいる。

スマートホームバイス等によって、

発話の評価が出来る時代が来ることを望む。

幼児虐待とSNS、スマートホームデバイスの可能性

死亡の5歳、ノートに「おねがいゆるして」両親虐待容疑(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

虐待に関しては、ツイッターなどSNSで強い反響がある。

この反響はこれまでなかった、新しい外的な解決、圧力である。

SNSの筋は大きな解決策へと発展できる予感がする。

ITの教育貢献は計り知れない。

 

問題なのは内的な問題、当人たちのクローズドな生活である。

おそらく、これはパワハラやいじめの本質と同じ構造がある。

快感目的化、快感の習慣化、精神安定剤化といったところ。

 

内的なこれらの問題を外化、

つまり見える化、指標化できる技術が出現しないだろうか。

もしかしたら、スマートホームバイス

こういう可能性が期待されるのではないか。

日大アメフト事件について④ パワハラやいじめの本質

日大アメフト部の事件 教育とスポーツについて

日大アメフト事件について②

日大アメフト事件について③ シゴキと快感

 

今回の事例を元に問題の本質を考えていた。

自分の中で思索が深まってきた。

 

前回で、上位に立つ快感と制御について考えた。

人より上位に立つと、快感で感覚が麻痺してくる。

よほど訓練を受けてもこの制御は効かない。

快感に負けてくる。

ベタに権力の暴走だ。

 

いくつか構図が見える。

 

①手段が快感目的化する

 

人を使用するのは目的があるからだ。

試合にかつ、業務をこなす等。

パワハラだと、出発点は業務目的なのだろうが、

しばらくすると人を使う快感で感覚が麻痺するのだろう。

ここからいじめの領域。

ちと語義がまだ未確定だが。

この麻痺状態になると、人というのは様々なバグが起こる。

 

 

②快感の習慣化、生活化をめざす傾向

 

本質がもう一点、快感は習慣化を目指す傾向がある。

いじめの快感を持続したい、となる。

なぜか?

いじめによって麻痺しながら得られる快感は、

役割としては、生活の中の精神バランサーとして期待される。

いじめ自体が精神安定剤のような役割になる。

複数ある生活の軸の1本というか。

バランサーということは固定性を目指すものである。

 

 

本質のキーワードが得られた。

①快感目的化

②習慣化、生活化

精神安定剤

 

事件化したケースは、こうした視点で

検証を積み上げるべきなのではないか。

社会はどうもマウンティングの快感という議題を

避けているようにも思える。

 

 

教育としていじめやパワハラ、セクハラの監督を考えたとき、 

①快感目的なのか、②生活化をめざしていないか、

精神安定剤化していないか、

を十分に注視する必要がある。

 

日大アメフト事件について③ シゴキと快感

以前の続き。

日大アメフト部の事件 教育とスポーツについて

日大アメフト事件について②

 

教育としての焦点を再考した。

 

連盟の会見で、「ハマる」という話が出ていた。

要は、シゴキのターゲッティングをされた状態らしい。

 

これを監督、コーチが教育手法として行っていたことは事実のようだ。

 

彼らは一流を目指すガチ勢で、チンピラ部活レベルではない。

なので、遊びではなく強化目的でシゴキを採用したのだと考えられる。

 

前年度に約20人が退部した報道から読み取るに、

シゴキ手法を拒否した部員が大勢だ。

しかし連盟の会見で、ポジティブな反応をする部員も一部紹介された。

 

シゴキには、

①練習の厳しさ

②虚偽を交えた駆け引き(いじめ、ターゲッティング等)

があるように思う。

 

今回の事件は②を含むと言える。 

 

多分、体育会系の人というのは、①をある程度許容しながら入部する。

②についても一部体育会系の伝統として理解があるのかもしれない。

 

②を教育手法的にきちんとこなしたとしても、

今の時代では受け入れられないのではないか。

 

また①であっても、快感を伴って②に流れていく傾向がある。

結局、制御できないのだ。

教育手法、教育目的というスタート地点から、

人は快感を重ねてコントロールを失う。

 

ただし今回の事件は快感の文脈では語られていない。

この「シゴキの快感の制御」は実際どうであったか、

ここが焦点だと思う。関係者に聞きたいものだが。

 

この快感でコントロールを失う構図は、

体罰パワハラ、セクハラにも見られる。 

 

社会はこの点について、「いじめ教育」などと名付けするなどして

社会的な認知を進める必要があると思う。

日大アメフト事件について②

一応一通り日大アメフト事件の会見等をチェックした。

ノーカットで全てアップされる時代になっている。

広義にはITが解決していく。 

 

感想は、概ね以前の記事と変わらない。

 

アスリートと脱法行為というのは、奇妙に親和性が高い。

スポーツでは法令遵守は身につかないのではないか。

 

例えば、スポーツにはレギュレーションをどう超えるかみたいな面がある。

社会性とは逆方向だ。

 

この問題を律するには、罰則の強化だろう。

関東学院ラグビー部の大麻事件なんてのもあったが、罰則が甘すぎ。

「家が貧乏だから大学に行けなかった」の嘘、教育情弱問題、教育機会の均等

最近は減ったが、

家が貧乏だから大学に行けなかったという話。

これはほぼ嘘である。

 

国公立の授業料減免や、貸与・給付型の奨学金を利用すれば

貧乏でも大学は卒業できる。

 

国公立大学に入る学力が無かった」

という話が本当だろう。

もうちょい厳しく言えば、大部分は

「勉強をしなかったから」だ。

国公立なんて偏差値50ちょいまで頑張れば入れる。 

 

ただし、これらの多くのケースには

「制度をなにも知らなかった」

という理由が重なってくる。

これが問題だ。

 

奨学金などの情報をほとんど知らないような家庭がある。

そういう家庭では当然、教科学習に関しても情弱だ。

 

ネットが普及する2000年以前は、

この教育情弱問題は本当に深刻だったと思う。

ネットが無いので情報を得る手段すら無かった家庭が多かったはず。

 

今の家庭にはパソコンかスマホぐらいはある。

なので、2000年以降の教育情弱とは、

端末から先のアクセシビリティ問題を指している。

 

踏み込んで言えば、この教育情弱問題、アクセシビリティ問題こそが

2000年以降の教育機会問題の焦点である。

 

「家が貧乏だから大学に行けなかった」のではない。

 

「目前にあるスマホがありながら、

どんな情報を得ればいいか解らなかった」

だから大学に行けなかったのである。

 

困ったことに、行政的、教育関係機関的には

ネット等で情報を提示すれば、

教育機会の均等を充足するという認識がある。

  

これからは情報までのスプレッドを縮小するような

アプローチの時代に入っていくだろう。

残念ながら、教育行政はこの点の意識がクソ低く、

実情はグーグルとかのIT資本主義主導で話が進んでいる。

 

余談だが、数年前NHKのクロ現に出てた貧困家庭の女子高生が

ヤラセでないかと話題になった。

パソコンを買えないというもの。

情報入手の最大手段であるパソコンやスマホは、

貧困家庭には買えないものだろうか? 

 

ヤラセかは知らないが、ここの金銭問題に関しては、

我が国では2010年~2015年あたりで解決を見たと言っていい。

パソコン、スマホの中古市場の価格崩壊、

格安SIMの台頭など。

1万円で十分なパソコン、スマホが手に入り、

月1000円台でモバイルデータ通信ができてしまうという

とんでもねー平等時代に入ったのだ。

 

ただしこの問題も、上記のアクセシビリティ問題が入ってくる。

情弱家庭だと何を買えばいいのか解らない。

格安SIMが何か解らない。それ以前の情報に届かない。

 

それでも幸いなことに、格安SIMの宣伝、

スマホコンテンツの充実、ヤフオク、メルカリの台頭など

IT業界が猛烈な勢いで教育機会の均等を進めてくれている。

2015年あたりから、CtoCの中古市場にまで

一般人がリーチできる時代に入って来ているのだ。

すごい時代である。

 

先日、政府から情報教育の推進の話題が出た。

教育機会の均等に関しては、

本当に恵まれた社会になってきたな。

日大アメフト部の事件 教育とスポーツについて

ガチ勢のスポーツ教育はよく解らない。

一般の教育と方向性が大きく異なる。

 

私はガチな体育会系の経験がなく、ゆるゆるのテニス部ぐらい。

 

なので、なぜ彼らに体罰や権力構造を始めとした

独特の文化が生まれるのか、深く理解できていない。

 

教育において、ガチな追い込みの場面というのはある。

私も受験勉強等で経験したし、

ああいう状況下での

社会のルールを無視しだす心象はなんとなく解るが。

 

解る点だが、今回もネット、SNS、カメラといった

ITインフラの向上が、

社会ルールを逸脱したがるクローズドコミュニティを

ぶった斬ったということ。

 

社会ルールを遵守させるには、

こうしたテクノロジー面の発展で攻めたほうが話が早い。

 

それがスポーツの競争力にどう影響するのかは解らない。

とにかくガチ勢のアスリートというのは謎が多くて解らない。

自分の教育理論を安易に適用できないと考えている。