昔の教育は選抜、今の教育は全数救済

昔の教育ってのは、選抜主義。

精神論でぶっこんで行って、ダメならダメ、

生存したならオーケーみたいな。

 

今は違う。全員を救済するという前提。

 

発達障害の診断の増加とかこういう筋の話。

体罰論とかも。

前提が遷移してるから基準も遷移する。

 

昔の選抜主義で、ダメだった人はどうなったか?

 

戦前は命を落とすことなんてザラだった。

だから昔の人ってのは、命がけの精神論を持っている。

 

戦後の昭和の負け組はどうか?

死ぬことは激減した。

で、ちゃんと社会のどこかで生存している。

 

教育論で考えたときに

そういう生き方って、失敗とかいう話ではないよな。

 

全数救済の純度が高まっていく。

ネットにそういう影響は今後表出していくのかも。

ほにゃらら問題

「〇〇に当てはまる言葉を選べ。」

 

教育では〇〇、△△、「 」、__など

穴埋めがしょっちゅう出てくる。

 

これは「なになに」とか「ほにゃらら」とか言われてたりする。

英語だとblablabla、blank。

 

これは日本語の欠陥である気がする。

「ほにゃらら」という言葉自体長くて言いにくくピンと来ない。

「なになに」のほうが汎用的だろうか。

 

( )「 」などカッコ系は「かっこ」で良いだろう。

〇〇なら「まるまる」と読めるが、これはイマイチ。

__に至っては簡単な読み方が存在しない。

アンダーラインとかアンダーバーとかになってしまう。

読まない、という方法も一応ある。

 

上記がどう問題なのか、詳細の説明は割愛するが

教育界あげて解決してほしいものだ。

このブログの理念、市民の野良情報の力について

この弱小ブログにも一応、社会的理念がある。

少しでもいいから事実に基づいた情報をウェブに送り出すことだ。

 

市民のそうした力の結集は、少しずつ社会を変える。

 

日本語のウェブには、そうした市民の野良情報が多く集まっている。

そうした力が社会をリアルな部分で下支えしている。

これはfinalvent氏という私の心の師から学んだ。

 

だが教育というジャンルはあまり金にならず、

野良ブログに情報を上げてもマネタイズは難しい。

金が動きにくいジャンルはやっぱ情報の動きが鈍い。

  

ネトウヨネトサヨはこういう方向で活動してくれればな。

社会は一気に動き出すぞ。

 

教育家として尾崎豊をどう総括するか

中学生ぐらいのころ尾崎豊をよく聞いた。

オッサンになって尾崎をどう総括するか。

 

ボロボロだった後期が重要なのだが、

後期の尾崎はウケが悪い。

死後のマネジメント方針もあり、情報が表に出てこない。

 

昔は金も情報も無く、どの資料に当たるべきかも解らなかったが

今なら簡単だ。信用できる筋の資料は、

尾崎夫人、兄、大楽氏(最後のマネージャー)の3人の本だ。 

 

そういうのを軸に読み解くと、

尾崎豊というイメージは変わる。

一般的認知である「十代の教祖」とか言うのは

前期2年ほどのメディア戦略に過ぎない。

尾崎はこれの脱却に必死だった。

 

メディアによる美化を避け、どう総括するか。

私の総括では、尾崎豊は「ボロボロの生活と格闘し続けた人」である。

 

といえばかっこいいのだが、

言ってしまえば人が失敗する典型的な落とし穴に

片っ端からハマって行った人だ。 

 

小中高時代の不登校や停学退学といった学校トラブル、

覚せい剤で逮捕、このあたりは有名。

 

しかしこれは表面的なネガティブ情報だ。

死後のマネジメントによって、

出すことを「許可」された情報である。

 

ボロボロの尾崎こそを、

今生き続けている我々は1つ1つ総括し、

自らの血肉に変える必要があると思う。

 

個人的にはそういう尾崎豊のファンでもあるし。 

 

未だ脈々と若い世代が曲を聞いているが、

私が教育家として、オッサンとして、

若いファンに伝えたいのはそういうことだ。

  

では、なにがボロボロだったか。

 

 

1.人間関係

尾崎は人間関係で苦しんだ。

特に後期はかなりの人脈を失っていた。 

 

尾崎がむやみに切っていったのもあるし、

愛想を尽かされたのもある。

 

酒、女、薬物、病気、仕事での失敗など、

全てが絡む。

 

そういう1つ1つの失敗から

人は人間関係を失い、

失敗の連鎖にハマっていく。

 

大人は若い人になぜ人間関係で失敗が起きるか、

ちゃんと教える必要がある。

しかし複雑でどう伝えていけばいいか難しい。

 

重要なのは、1つ1つしっかり原因を分けて考えていくことだ。

 

2.酒

失敗人生のテンプレである。

ここはメディアによってかなり美化されている。

 

酒癖の悪さは美化されてしまう。

一方で、周辺の人間には致命的に迷惑が掛かる。 

これが人間関係を蝕んでいく。

  

3.女

これも失敗のテンプレ。

尾崎は最後まで繁美夫人と不安定なままだった。

 

数度の不倫もやっていて、常に離婚の危機があった。

 

大人の話だから当然、

弁護士とか裁判とか補償金という話が続いていた。

 

4.薬物

アメリカで覚えたという説が根強い。

また日本の音楽業界に、薬物汚染された人間関係があったようだ。

逮捕は88年。

 

うまく薬物を断ち切ることは出来なかったようだ。

解っているだけで、逮捕後にも2度使用している。

 

1度目は逮捕の約半年後。ライブの数日前。

繁美夫人の本に記載がある。88年。

2度目は検死時の大量の覚せい剤反応。これが92年。

 

2度目は量から考えて、

嗜好ではなく自殺目的であった可能性が高い。

所持していたのは事実だろうから、違法である。 

 

88年~92年の間に使用していたかは解らない。

兄や繁美夫人の本では否定的だ。

大楽氏は疑っていたことを本に書いている。

 

※2019/4/7追記

https://www.youtube.com/watch?v=igPcfiZi3-Q

最近の動画で須藤氏が疑っていたことを直接言及している。(1:35:00以降)

 

須藤氏、見城氏との決別に加え、

アートワークを手がけていた田島氏とも決別があったようだ。

 

繁美夫人の本に書かれている、

死の直前にあった尾崎の健康異常

(顔色、口臭、喉の乾き、病院に行かない)を読み直した。

 

母親の死後、死の直前期の92年は

覚せい剤を使用していた可能性が高いと改めて思った。

  

5.法律、権利関係 

原盤権や所属事務所といった権利関係。

あの時代のアーティストは、これでかなり失敗している。

尾崎も泥沼にハマり尽くした。

 

これに加えてソニーからの移籍と出戻りという

業界慣習を大幅に逸脱した契約トラブルがあった。

 

ここで磨り減った創作力は相当なものだったと予想する。

 

初期は仕方ないが、中期や後期のトラブルは

しっかりした人間関係があれば回避できたと考えられる。

 

晩年に事務所を立ち上げたはいいが、

手続きに無茶苦茶な点が多い。

 

ジャスラックの会員登録の不手際、

大楽氏の退職金に関してのノリ一発としか思えないような契約、

他にも多数。

 

これは、法律、契約に関するプロのアドバイザーが

尾崎についていなかったことを示している。

 

尾崎の死後にも失敗があったと考えられる。

相続自体はスムーズに行われたが

その後のマネジメントでいくつかトラブルが起こっている。

 

尾崎豊が一番嫌うのは「商品化」だと尾崎兄の本にあった。

そういう筋の人間が結果的にマネジメントを引き継ぎ、

悪徳小出し商法を展開している。

 

6.病気

かなり通院歴があったようだ。

 

睡眠薬の処方量は上限いっぱいいっぱいで、

親にまで詐病で通院させて薬を余分に入手していたとか。

 

どの類の薬かは、私はこの領域詳しくないので解らないが

睡眠薬とか内臓疾患系とか書かれている。

周りの人達が把握しきれない量だった。

 

診断結果などは流出していないと思うのでよく解らない。

 

統失とかの精神疾患もあったのではないか。

繁美夫人の本を読むとそうとしか思えない。

ワケの解らない行動を取り続ける尾崎に

繁美夫人は相当消耗していた。

 

安定剤系の薬も常用していたのかは解らないが、

本に出てくる薬の量から推測しても、

睡眠薬と内臓の薬だけではなさそう。

 

20歳そこそこだったし、尾崎は先天的に

内因性の精神疾患リスクを抱えていたのかもしれない。

 

統失っぽい症状は仕事や人間関係に

強い悪影響を与えていたようで、

この点はかなり不幸だと感じる。

 

境界性パーソナリティ障害の説もネットで散見される。

そうなのかもしれない。

 

7.金

尾崎が金に困っていた話はいくつかでてくる。

不倫と離婚の賠償金問題など。

契約の関係で、初期の稼ぎは事務所等に大分持ってかれていた。

 

しかしまだ若かったので、稼働できる年数はたっぷりあった。

金が無い時期がいくつかあったと言っても、

中年のオッサンが金に困るようなのとは性質が異なる。

 

問題だったのは金の使い方だろう。

若いので仕方ないが、あるだけ使ってしまう傾向があったようだ。

 

学ぶ場所も無かったのではないか。

本には金の浪費癖という意外な一面が多く書かれている。

 

一方で多くの人が人生を潰すきっかけとなるギャンブルだが、

これには手を出さなかったらしい。

尾崎はギャンブルが嫌いだったようだ。

  

8.ファンとしての批判と、尾崎豊が掴めなかったもの

尾崎は上記に挙げたような失敗を積み重ねた。

尾崎に足りなかったものだ。

まとめて言うなら、尾崎は「地に足の着いた生活力」が足りなかった。

これが尾崎豊が掴めなかったものだと、私は総括している。

 

私はオッサンになって、人生で万人がつまずくような

ポイントを沢山知った。

こうした罠を超えていく力こそが、「地に足の着いた生活力」だ。

若い人にそう伝えたい。

 

人間関係は全ての起点であると知る。人間関係は万能薬だ。

金、酒、女(女なら男)との付き合い方を

失敗しながら着実に学んでいく。

法律は難しいが、年数を掛けて少しずつ生活から学ぶ。

持病とどう向き合っていくか、落とし所を探っていく。

家の中をきちんと整理することも大切だ。

尾崎の部屋はいつも荒れ果てていた。

細かい家事力は生活に強い影響を与える。

 

「地に足の着いた生活力」とはこういうことだ。

 

尾崎はショートカットしたがる傾向があった。

「愛なら救えるかもしれない」というのは安易だ。

愛はすぐに摩耗してしまう。

最後期に人間関係を失っていった結果として、

ファンを6人も従業員として雇っていたのもおかしい。

ドラッグ、また薬物療法依存もショートカット傾向だし、

金の使い方にもショートカット傾向がある。

 

と色々あるが、これらは若いと仕方ない部分もある。

重要なのは、失敗のステップを着実に踏み込んでいくことだ。

尾崎は若くしてスターになったことが

ステップを飛ばす原因となった節がある。

結果、重層的に生活不全が積み上がっていき、

人間関係が根底から蝕まれ、

八方塞がりに陥って自らの生命力をすり潰していった。

 

失敗からきちんと人生を一歩ずつ学ぶ。

それが「地に足の着いた生活力」だ。

 

細かな生活力が人生を左右する。

人生とはそうした細かい場面の繰り返しである。

画にならない地味な生活力を少しずつ学べ。

 

 

 

※2021/2/7追記 

②の酒について補足。

酒がどう人生を破壊するか、若い人には解りにくい。

 

若いと酒の失敗はシャレで済む。

身近な人が酒で人生転落するのを見る機会もまだ少ない。

 

アルコール依存症がまずいのは人格が変化すること。

(飲酒直後などの短期の話ではなく、長期の蓄積ダメージの話) 

 

健康を害すこと、金を失うこと、依存自体、もダメなのだが、

最も危険なのは

「脳にダメージが蓄積し、人格が変化」することなのだ。

時間を掛けて性格が壊れていくのである。 

  

具体的には、

否認、虚言癖、現実逃避、自己中心的、刹那的、破壊衝動、

といった方向の人格に、一様に人格が劣化していく。

 

「人格が変化」すると、話が通じなくなる。

話が通じなくなると人間関係が一気に減っていき、

依存、人格変化、人間関係喪失のループに入っていく。

 

尾崎は、脳へのダメージ→人格変化→人間関係の喪失→自己破壊という

教科書通りの経過を辿っている。

 

ただし、20代の酒で本格的に失敗する人は少ないので

尾崎の場合は薬物や他の要因と相まって、だったと考えられるが。

 

尾崎は曲で酒のネガティブな面について上手く語らなかった。

曲で不倫を正面から扱えなかったのと似ている。

生きていれば 、放熱の証以降のどこかでテーマになったかもしれない。

若者の暴走族離れ

沖縄の暴走族が激減したワケとは? 単車よりスマホ?(沖縄タイムス) - Yahoo!ニュース

 

色々要因がありそう。

 

重要なのは、「迷惑」のコンセンサスではないか。

これがスマホで浸透するようになった。

 

ネットの文化圏ではDQNという概念があり、

「迷惑」コンセンサスがあり、

それを前提で論理展開している。

 

マイルドヤンキーみたいな文化圏では、

DQNの概念自体が届ききっていない。

コンセンサスも薄い。

 

この「文化圏に届いてない感覚」を説明したいのだが難しい。

 

ネット以前だとこれは非常に顕著だった。

私は2000年前後という微妙な時代に

高校生だったから解る。

 

地元の文化圏に生きてるみたいな人は、

その文化圏だけの影響下で生きていたし、

あの時代はそういう若者だらけだった。

そういう最後の時代。

 

そういう場所では、何が迷惑、というのが確定していない。

迷惑の概念自体がはっきりしない。

 

一方、矛盾するようだが

彼ら自身も迷惑行為を控える前提を持っている。

そういう前提はあるが、

肝心の迷惑行為が確定してなかったのだ。

何が迷惑か解らない。

そういう情報も無かった。

 

それがスマホで爆発的に普及するようになった。

DQNのコンセンサスが普及した。

若者の暴走族離れってのはこういうことなのではないかな。

介護等体験について

教員免許を取るための必須単位に介護等体験というのがある。

 

5日間は高齢者施設、2日間特別支援学校でそれぞれ体験ができる。

これは謎の多い制度で、社会の労力と比して

意義がそこまであるか疑問だ。

 

私が高齢者施設で5日間体験したのは、

老人とひたすら会話することだった。

 

1日6時間ぐらい。

事故が起きるとまずいので、

できることは会話ぐらいなのだ。

他は配膳ぐらい。

 

利用者の老人達は50人ぐらいいて、1人以外全員認知症だった。

あれはキツかった。

認知症の方々と2時間ぶっとおし会話×3セットが5日間続く。

1万円以上払ってこれをやるのだ。

 

しかし人間何からでも学ぶことはできる。

色んなことが勉強になったし、思うことは沢山あった。

 

でも5日間はないんじゃないか。

学生の分配、学生自身の時間など、

社会的コストがすごいことになっている。

ああいう形骸化した制度はどうにかならないものか。

 

2日間の特別支援学校のほうが圧倒的に勉強になった。

ただ湯水のごとく税金が投入されていてめまいがした。

仕方ないのだろうか。

五輪ボランティアは格差問題

東京五輪パラ ボランティア 大学の半数が単位認定を検討 | NHKニュース

回答した半数近くがボランティアに参加すれば、単位認定する方向で検討していることがわかりました。専門家は「ボランティアは本来、自発的に参加すべきものであり、単位で誘導するようなやり方は好ましくない」と指摘しています。

 

つまり五輪ボランティアに参加すれば単位を貰える。

しかもこの記事で書いた通り、

本音ではボランティアってのはアカデミックアチーブメントの拾い集めだ。

つまり進学、就活への点数集め。

 

無給奉仕にこれだけ特典が付与されてしまうと

もはや格差問題だな。

金に余裕のある奴が点数貰えるシステムだ。

バイト代の分、金で点を買えるに等しい。

 

私は公立大学に居たので解るが、

親からの支援が乏しく、ギリギリの長時間バイト生活で

やりくりしてる学生が結構いる。

 

社会は彼らにどう手を差し伸べるのだろうかな。

大変にバカげた状況だが、経過を見守ろう。