学校英語教員をほぼ諦めた理由

教育実習以来、学校英語教育への疑問が消えない。

 

教育環境に疑問を持った。

電子辞書を持っている生徒は1/3以下。

スマホは使えない。校則で所持禁止。

授業という根本的なシステムにも疑問が多かった。

 

偏差値50前後の高校。

生徒を惹き付けることは出来た。

ここは強い手応えを得た。が、

肝心の教科教育についてはダメだった。

 

教師たちのレベルはTOEIC600~900という感じ。

文科省の統計的にも、

私の英語力(TOEIC900あたり)のほうがかなり高い。

 

しかし本当に英語を教えるなら

圧倒的に英語力が足りなかった。

自分は10年、15年で満足できるレベルに到達できるか?

難しい気がした。

 

なにが難しいか? 

accuracy、正確性の確保。

言語学習は普通、ある程度ブロークンで仕方ないと思う。

しかし教員はそれが許容されない。

しかも建前(学習指導要領)では

オールイングリッシュで授業だ。

 

 

無理。

ただ、本音(現場)のところでは、

ブロークンイングリッシュは許容されている。

というか、一般的な生徒は英語力が

かなり低いので、正確でなくてもバレないことが多い。

オールイングリッシュもほとんどの教員は無理だろう。

 

現場で見た教員、

7人中5人はそもそも英語をあまり話せてない。

率直に、ボロボロだった。 

1人は一応それっぽく英語を使っているが、

もちろんオールイングリッシュとは程遠い。

正確性という意味ではボロボロ。

最後の1人はどうにかこうにか形にしている感じだった。

その教員はおそらく私よりもスピーキング力があった。

 

しかし・・・正確性の確保以外に

山ほど課題がある。

そもそも学校の労働環境は酷いレベル。

その酷い環境の中、授業というメインイベントにおいて

自分の理想には一生届かないことが確定・・・

これは厳しい。辛すぎる。

 

それでも英語教師は一度採用されると

生業として英語を教え続けなければならない。

正直、英語教員は騙し騙しやっている。

騙し騙しやらざるを得ない。

 

英語教員は、自分がボロボロの英語でも

生徒の英語力の未熟さでバレずに済む。

そのあたりでオトナの顔して世渡りしているように感じた。

そういうのが耐えられなかった。

潔癖すぎるか。

 

他人は解らん。

少なくとも私が他教科に転向したのはそういう理由だ。 

本物になれそうになかったから。 

 

ただ状況は改善している。

統計的にも、以前より教員の英語力は向上している。

ネット以前の時代の英語教師というと、能力は相当低かったはず。

英語教育の王様のように扱われていた伊藤和夫だが、

映像でその英語力を見ると多くの人が違和感を覚えるだろう。

 

この先、日本人の英語力はどうなるのだろう。

漸進しているようには見えるが。