学校用機器の闇
特別支援学校の件で少し触れたが、
特支に限らず学校用機器には独特の文化、体系がある。
根っからの電子機器好きな子供であった私は、
学校のそこらに散らばっている機器に魅せられていた。
使われているところを全く見ないものばかりで、
多くが故障しているようだった。
例えば、理科室のカギが掛かった棚などには、
長年動かされた形跡のない不思議な機器がたくさんあった。
80年代、90年代に学校に設置されていた教育用パソコンなど、
マニアにも実態がよく知られていないのだろうな。
当時の教育用ソフトとか。
あの時代の学校用ICT機材は特に闇が深い。
今は急速に健全化が進んではいるだろう。
学校用の機器というのは、静かに役目を終える。
大人の事情を多く抱えた現物は、
ひっそりと知らない場所で死ぬ。
ネットが普及した2000年以降、
様々な過去の記憶が総括されて振り返られて来た。
しかし学校用機器は総括されるのが難しいようだ。
学校というのは更にマイナーなジャンルがある。
高校の専門学科、特別支援学校など。
本当に一握りの人にしか手の届かない、
深く枝分かれした世界が無数に存在する。
学校は珍品の宝庫だ。
情報公開請求を合わせると掘り返せるものがありそうだが、
過去の資料はほとんど廃棄されているのだろうな。