菌扱いについて
いじめ記した君、生きて欲しかった ミュージシャンにメール残し、高校生は命を絶った:朝日新聞デジタル
なぜ子供は「菌」概念を持ち、のけ者を作るのだろうか。
私も子供の頃、こういう菌の考えを持っていた。
触ったら「伝染る」とか、ミー、バリアとかそういうの。
地球全体バリアとか毎日言ってた。
あれはなんだったんだろう。
「触られる」ことにすごく敏感だった。
疎外した相手から触られると、
本当に何かが伝染ったような気がした。
ミー、バリアも難しい。
これらの意味は、要は「無敵」ということ。
安全地帯への欲求が発露するのだと思う。
「安全に包摂されたい」感覚があった。
誰かを疎外することで安心感を得ていたのか。
子供は内的に、異種性への恐怖を持っているようだ。
DNAが獲得した生存戦略だろうか。
子供特有の、なんらかの未分化感情と言えそう。
個人ブログなので突っ込んで言うが、
私個人、当時の感覚を思い出せば
障害者に対し、こうした差別意識を強く感じていた。
特に物理的に「触る」ことに恐怖を抱いていた。
年と共に異種性への恐怖は消える。
私も、大人になると菌扱いしたがる感覚や
差別意識は消えていった。
現在、私は極端に差別意識が「無い」タイプの人間である。
だが、残念なことに
差別意識がそのまま固着する大人は多い。
昔勉強した教育心理学の一般的な教科書には
こういうテーマについては書かれていなかったな。
※コロナ流行に際して続きの記事を書いた。