素人が「いじる」のは難しい

いじりはいじめの前段階とも言われるが、まあそうだろう。

これを扱うのは素人には難しい。

 

以下まとまりのない駄文。

 

テレビ等の世界では、いじられる側は画の露出が増えるので得をする。

当事者同士でwin-winとなることが業界でルールとして決まっているのだ。

いじりで得られる報酬がきちんと定められている。 

 

素人環境には金銭的報酬は当然無いし、

心的報酬については、複数の人間の嫉妬や欲求が入り交じった

複雑な関係の中のやりとりになる。

いじりによって当人が本当にバカに見えてくる現象や、

スタンフォード監獄実験

人が抱えるマウンティング欲求などを

ヘッジする機構が用意されていないとか、色々問題がある。

 

素人環境では、総じていじられる側が損をする。

信用の土台がないとwin-winとするのは難しい。

素人、特に子供は信用という変数をビジネス的に算出できないので、

いじることで快感を得ようとするループにハマる者が出たり、

環境に洗脳される者が出て話がこじれていく。

 

いじるってのはツッコミの類型なのだろうが、

ツッコミというのはとにかく素人が真似したがる。

とんでもなく質の悪い、マウンティング欲求だけで

ドライブされているようなツッコミをいくつ見たか解らない。

まあ素人でも一応形式だけは成立する。

一方でボケは素人には難しい。

素人の低品質極まりないツッコミが飛んでくることが解っている。

素人でボケる人、というのは、

そのあたりのリスクヘッジ手法を用意した上でボケているように思う。

 

全然うまく言えてないしデータも無いが、

素人のいじりは良くないという認識を多く見かけるようになってきた。

周囲の空気で決定される部分は大きいので、歓迎されるべきだろう。

ただ現在の子供がこのあたりの空気感を

実際どう扱っているのか解らない。

自分の年齢も変わってくるし、

こうした世代の微妙な空気差みたいな要素を含めて語ろうとすると、

説得力の薄い語りになってしまう。

そういう大人が入っていけない隙間でいじめが起こるのだが。