クローズアップ現代の感想(旭川女子中学生凍死事件)
ポイントをいくつか。
①いじめの定義
まずいじめの定義から。
「いじめ防止対策推進法」において、
「被害者がいじめを受けたと感じた」ら、それは「いじめ」である。
そういう法律になっている。
(定義)
第二条 この法律において「いじめ」とは、児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう。
一方で、市教委及び学校が県教委に説明した記録では、
いじめを受けたという「申告がなかったので」いじめではないと判断した、
となっている。
(市教委に対して県教委は、いじめであると積極的認知すべきと指導。)
公務員による教科書どおりの申請主義の悪用。
公務員の仕事減らしテクニックではイロハのイ。
しかも「いじめ防止対策推進法」では、いじめの定義において申請は不要。
現場の公務員による勝手でお粗末な弁解。
②教委と学校の癒着
市教委と学校の関係だが、人事の都合などで
持ちつ持たれつで同じ方向を向いている、と尾木直樹が説明している。
癒着・隠蔽の動機が出てくる構造になっている。
③隠蔽について
教員の多忙など、背景は様々あるとしても、
公務員はとにかく隠蔽してしまう。
隠蔽したほうが利があるから。
隠蔽のリスクが不当に小さいのだ。
④解決方法
だから私は、隠蔽を超厳罰化すべきだと思う。
一発懲戒免職のラインまで。
これは公務員への締付け意見ではない。
真っ当な公務員に利がある構造に変える必要がある。
隠蔽すればクビが飛ぶ世の中を作る。
経済合理性の観点から、隠蔽が合理的な法律というのは
そもそもの設計が間違っている。