このブログのいくつかの役割が終わりつつある

久々にプールの事故を調べていた。

 

6~7年前ほど前、プールの事故など

「子供の事故」について記事を沢山書いた。

 

微力でもいい。

個人で警鐘を鳴らしていく。

少ないがブログに継続したアクセスがある。

夏になるとプールの記事にアクセスも増える。

 

社会には、小さな警鐘が数多く必要。

社会の一員としての大人の役割である。

 

6~7年前はその手の記事がネット上に少なかった。

幸いなことに、最近は以前より情報が充実してきている。

しかも、より分かりやすい形で。

 

「プール 事故 飛び込み」で検索しても

もうこのブログは上位に出て来ない。

 

こういう形で情報が消費されていって

社会の中に知恵の重層が出来ていく。

 

社会のあるべき姿だ。

事故がもっとなくなりますように。

生活保護家庭の進学テクニック

www3.nhk.or.jp

 

現在の法制度下では、生活保護を受給しながら同時に進学はできない。

生活保護打ち切りになる。

 

それを世帯分離によって回避する方法がある。

これはグレーに近い受給スキームなのだが、

温情なのか表沙汰にされてこなかった。

 

最近とある判例の報道があり、少し話が表に出た。

ついにメスが入るのかと思ったのだが

ネット界隈が総誤読するという珍現象が起きている。

 

「進学のために世帯分離という悲劇が起きるのか!」

という的外れな見方で合意を得てしまっているようだ。

 

世帯分離は悲劇でもなんでもない。真逆なのである。

 

私は貧困家庭の教育については真剣に考えてきたし、

教育格差を減らしたいと考えている。

 

だが、生活保護制度を悪用することで、

再分配視点において酷い受益者負担回避が行われているケースがある。

私はそういう制度運用こそが一番の社会悪だと思う。

 

そしてそういう事実に対して口をつぐむ受益者達の本音にも反吐がでる。

ちょっと感情が入っているかもしれない。

昔、当事者と少し関わったことがあった。

 

この話はこのまま幕引きしそう。

黒染め訴訟の判決について

今年6/15に黒染め訴訟の最高裁判決があったようだ。

クラスの席や名簿が無かった件では一部勝訴となったが、実質敗訴。

https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/065/090065_hanrei.pdf

 

この裁判、正直不毛だなと思う。

原告の親子が「地毛は黒じゃない」と主張し、

被告の教員達は「地毛は黒」と主張している。

 

率直に言うが、原告の親子は嘘をついていると思った。

 

被告はここまで断言する。

 原告の頭髪の地毛の色は黒色である。このことは,本件高校の教員らが確認していることに加え,原告の出身中学校における頭髪指導の経過,原告の頭髪を写した写真,原告が本訴において現時点での地毛の色を明らかにしないことなどからも明らかである。 

他人の地毛の色を断定する、そして本人は違うと言う。

バカな話だ。

 

これは原告が医学的な証明をだせば一撃。

だが・・・それをしない。

 

そこを読み解くと上述の結論になった。

 

本裁判においてはその点を保留にしたまま、

認定事実に基づき判決が出ている。

 

なんだか滑稽な裁判だ。

 

個人ブログなので一歩踏み込んでみる。

原告親子が嘘をついたなら、なぜ嘘をついたか?

 

あくまで想像と前置きして。

 

この黒染め裁判は、前段に一定の社会的反響があった。

ブラック校則が話題になるなど。

 

このブログでも昔ちょっと書いた。  

 

私は当時これをビジネス左翼のムーブだと思っていた。

ネトサヨの悪いとこが出た。今も考えは変わっていない。

 

判決について、ビジサヨ界隈は今も筋違いの味付けしながら

ブラック校則を語っている。(小銭稼ぎになるらしい)

 

SNSの個人アカでも映える目的でダシに使われてたりする。

正義のポジショニングをアピールするみたいなノリ。

 

上記を踏まえて。

 

原告親子はビジサヨに焚き付けられたのではないか。

結果、不毛な訴訟を引き返せなくなった。

 

判決文を読む限り、原告親子には元々そういう素因があったような気もする。

絡め取られたような気がしている。

 

このビジネスモデルは今後も続いていくだろう。

SNSで経歴を評価される時代になった

松本杏奈炎上理由まとめ!Twitter削除!レビューに酷評されるがデマ疑惑も! | しろくまはハングリー

 

徳島スタンフォードで有名になった松本杏奈氏が炎上。

ツイッターのアカウント削除。

 

松本氏は一旦おいといて、

もう「問題児」ビジネスは古い、と思う。

 

10年遡るとビリギャルもそうで、

問題児ビジネスと教育のシナジーは欺瞞だらけになる。

 

「問題児」は誰にでもなれる。

 

ビリギャルの頃と比べて、SNSに新しい展開が生まれている。

各人が経歴を調べるようになった

 

ちょっとこれは驚き。

 

ビリギャルの頃までは、パンピーは経歴なんて気にしてなかった。

経歴は関係ない。全部出たとこ勝負。

 

そんな感じでメディア戦略が進んでいた。

 

教育業界はそういう嘘が普通だった。

「経歴は評価されない」という裏の了解があったから。

 

その了解を応用すると、下記のようになる。

 

半年でTOEIC900!

3ヶ月で偏差値60!

1ヶ月で英語1位!

 

こんなのだらけ。バカかよ。

 

その手法。

①勉強できる人がわざと偏差値30取る。

②本気出して偏差値60取る。

 

1ヶ月で偏差値30アップが完成。

事実です。

裁判でも勝てます。

 

こんな宣伝に意味はない。

こんなのが教育業界のメディア戦略だったのだ。

 

しかし一般人が経歴を調べるとなると・・・

大きく話は変わる。

 

「問題児」ビジネスに旨味はなくなる。

 

ずいぶん変わったなと思う。

発信する人が増えて、そこに繋がる人が知るようになっているのだろう。

 

結局は下地の積み上げなのだと、理解が進みはじめた。

教育的には僥倖じゃないか。

 

松本氏はこんな炎上に巻き込まれて

しかも18歳そこらで少し同情する。

 

まわりの大人に持ち上げられた、ってのが正直な所じゃないか。

運悪くそれはメディア戦略上の過渡期だった―

 

優秀で若い人は、結果を積み上げていけばいい。

これまでの教育ビジネス、

メディア戦略が間違っている。

 

地道に積み上げることが一番尊い

それが教育の本質である。

クローズアップ現代の感想(旭川女子中学生凍死事件)

ポイントをいくつか。

 

①いじめの定義

まずいじめの定義から。

 

「いじめ防止対策推進法」において、

「被害者がいじめを受けたと感じた」ら、それは「いじめ」である。

そういう法律になっている。

(定義)
第二条 この法律において「いじめ」とは、児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう。

 

一方で、市教委及び学校が県教委に説明した記録では、

いじめを受けたという「申告がなかったので」いじめではないと判断した、

となっている。

市教委に対して県教委は、いじめであると積極的認知すべきと指導。)

 

公務員による教科書どおりの申請主義の悪用。

公務員の仕事減らしテクニックではイロハのイ。

 

しかも「いじめ防止対策推進法」では、いじめの定義において申請は不要。

現場の公務員による勝手でお粗末な弁解。

 

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②教委と学校の癒着

市教委と学校の関係だが、人事の都合などで

持ちつ持たれつで同じ方向を向いている、と尾木直樹が説明している。

癒着・隠蔽の動機が出てくる構造になっている。

 

③隠蔽について

教員の多忙など、背景は様々あるとしても、

公務員はとにかく隠蔽してしまう。

隠蔽したほうが利があるから。

隠蔽のリスクが不当に小さいのだ。

 

④解決方法

だから私は、隠蔽を超厳罰化すべきだと思う。

一発懲戒免職のラインまで。

 

これは公務員への締付け意見ではない。

真っ当な公務員に利がある構造に変える必要がある。

隠蔽すればクビが飛ぶ世の中を作る。

 

経済合理性の観点から、隠蔽が合理的な法律というのは

そもそもの設計が間違っている。

少年犯罪は凄いペースで激減している

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クロ現をぼんやり見ていたら驚くようなデータがあった。



下記のサイトでは人口比もでている。

「犯罪は増えていて凶悪化している」という誤解 | 京都産業大学f:id:tamusa:20210514084451j:plain

 

絶対数の変化もすごいが、変化率もすごい。

一気に時代が変わった。

 

2010年代の子供に何が起こっているのだろうか。

1つの答えはSNSかなと思う。

SNS上ではいわゆる「DQN」はダサいものとして扱われいる。

また目立った行為はカメラで撮られリアルタイム共有されるようになった。

 

あとは、反社が完全否定されたのが大きいだろう。

地域コミュニティから切り離された。

そのサヤもネットが食ったのだろうな。

給付型奨学金について思うこと

低所得世帯向けの奨学金が手厚くなった。

 

給付型奨学金なのか、給付奨学金なのか名称がよく解らない。

名前どうにかならないのか。

 

例えば、父母と子2人の4人世帯なら

世帯年収が300万円~400万円あたりまでに、返済不要の奨学金が出る。

 

内容は手厚い。

私立で下宿だと100万円近い金額になるようだ。

なんと年間である。

 

色々思うことは多く、一言で不公平である。

 

言ってしまえば、これは給付を受ける為のテクニック勝負。

 

親子の連携が求められる。

親が意識を向けていないと貰えない。

 

家庭不和があると難しい。

父親が比較的高所得で別居などのケースは貰えない。

 

所得調整しやすい仕事としにくい仕事の差。

親がノウハウ蓄積できる教育業従事者だと圧倒的有利。

 

実家と下宿で額に差が出るというのもなあ。

資産制限があるがこれは現実的にハリボテ制度だろう。

 

金額が大きいので高卒就職する子にはあまりに酷い仕打ちだ。

世代間格差も大きい。

 

偽装離…これは言うのもしんどい。 

 

とにかく制度の読み込みが出来る親が必要なのだが、 

困ってる家にはそんな親は居ない。

情弱の家庭には厳しすぎる。 

 

なんで奨学金っていつも

情報強者が情弱を食うゲームみたいに設計するのかな。

しかもこれは規模も額もでかい

 

もっと公平に給付でいいんじゃないのか。

 

雇用確保の為なのか知らんが、

無駄に制度を肥大させていて最悪である。

 

いずれにせよ、制度の読み込み合戦の開始である。

嘆かわしいとしか言いようがない。