東京医科大学の訴訟に関して

面白い判決が出た。

 

NHKニュースより。

東京医科大に受験料返還義務の判決 東京地裁
2020年3月6日 15時32分

不正入試が明らかになった東京医科大学に対し消費者団体が不合格となった受験生に代わって起こした裁判で、東京地方裁判所は受験料の返還義務を認める判決を言い渡しました。消費者団体が被害者に代わって裁判を起こす新たな制度で、初めての判決です。

 

入試で差別を明記せずやったのが違法と判断。

差別自体はOKなのだろう。 

 

関連費の返還が言い渡された。

個人訴訟すれば返還範囲は広がるっぽい。

 

さて、これは非常に面白い判決だ。

 

なぜなら、あらゆる試験で

性別、年齢差別というのは溢れかえっている。

 

編入や院試だと学歴差別なんかもある。

 

入試でもそうだし、公務員試験でも同じ。

暗黙ルールでOKみたいな領域だった。

 

立証性が問題になる。

 

2005年ぐらいに群大医学部で

年齢差別疑惑があり、裁判になった。

 

受験生、敗訴。

 

これは面接などによって立証性がぼやかされた為。

「総合判断」で大学が逃げ切った。

 

東京医科大の場合は、

内部告発でバレたとか言われている。

 

まあ疑惑対象の母数が大きいと

出口から逆算できてしまう。

 

なので言い逃れできない。

 

元々疑惑が浮上していたんだろう。

 

私立以外にも、国公立医の後期試験なんか

昔から怪しいと言われている。

 

入学者データを性別や現役浪人まで

公開している所も多い。

 

受験生時代、こうしたデータを見てて

素人目で見ても偏りが怪しいのが多数あった。

 

こういうの誰か学者がまとめて

世に知らしめるべきなのだが。

 

さて、この判例をドライブとして

これから日本社会は

過去の不正を遡っていく。

 

だが・・・2007年の大分県教採は

遡及に関してユルユルのガバガバだった。

 

事件後も平然と大量の不正教員が教壇に立ち、

関係者は知らんぷりした。

 

社会悪そのものだった。

 

あれから13年経った日本がどの程度まで

不正を弾劾するか見ものだな。

神戸市立東須磨小学校いじめ問題の報告書

神戸市立東須磨小学校のいじめ問題について。

 

以前の記事で、なぜ傷害レベルまで

ハラスメントが行われたか?と考えた。

 

調査委員会の報告書で、なんとなく解った。

https://www.city.kobe.lg.jp/documents/31810/chousahoukokuyonogaiyou.pdf

 

結論から言うと、DQNが揃ったと考える。

報告書を読んでそう思った。

 

そもそもコンプラの意識が希薄で

独自ルールの社会みたいな感じ。

 

なぜDQNが揃ったか?

 

「ガチャで揃った」のもあるが、

小学校教員の全体にDQNが増えているようだ。

 

採用の低倍率化が原因だと考える。

 

近年、神戸市の小学校区分は3倍前後。

 

ペーパーだけ教採通った私の感覚だと、

倍率3倍の合格ラインというのは

かなりイージーである。

  

神奈川県が詳しく試験の情報公開をしていて、

教採を受ける時に逆算でなんとなく解った。

 

3倍ぐらいまではイージー

教職教養は国語力でパスできる感じ。

 

専門(英語)はさすがに一朝一夕では無理だが、

TOEIC LRなら500ぐらいでOKみたいな感じ。 

 

学生時代にフツーに勉強してたなら

教採の対策は必要なし。 

 

教採のペーパーというのは

低倍率を受ければその程度なのである。

 

そして現状、教採を通らなくても

講師で働ける。

 

教員免許は誰でも取れる。Fランでも。

 

そういう事情があるのではないかな。

 

で、このあたりの知的レベルの人は、

法律とか難しい本を読めない。

 

なのでコンプラが達成できるかどうかに

影響がでるというわけ。

 

教採の倍率5倍ぐらいでも

硬い文章を読めない人はかなり混ざってくる。

 

3倍だとキツいだろう。

 

あと報告書で気になった点。

 

記事に書いた、公務員の隠蔽テクニック

ふんだんに使用されている。

 

加害者側は発言や意図に関して認めない感じ。

司法戦略はしっかり取られてるっぽい。

 

これで事実確認が困難になる。

 

隠しきれないようなのは認めているが。

公務員の隠蔽とテクニックについて

公務員と色々関わったが、

彼らは簡単に隠蔽をしてしまう。

 

なぜか。

見聞きして解ったが、罰則が緩く、

調査も緩いのだ。

 

罰則が緩いとどうなるか。

 

発覚のリスクと隠蔽のリスクを天秤に掛け始める。

 

隠蔽リスクのほうが軽いので、

隠蔽をやってしまう。

 

公務員というのは、それなりに年数やってると

そこの計測をやりがち。

 

細かいテクニック集みたいなのもあって、

これが重要らしい。

 

例:

1.錯誤

肝心なところでわざと間違える。

最悪バレても過失で済む。

 

2.牛歩戦術

手続きを目一杯遅らせる。

事実関係がうやむやになり、別のテクニックに繋げられる。

 

3.一部放置

全部放置だと責任を問われる。

一部放置だと軽度の過失扱いで許される。

こうした中でクリティカルな放置を仕込む。

 

4.記憶喪失

重要なところで証言しない。

 

などなど。

 

公務員と言っても、

こういうのは民間の人でもやる。

 

ただ公務員は隠蔽が違法になるので、

テクニックの運用が上手い。

 

問題なのは、公務員の隠蔽は

市民の不利益に直結してしまうこと。

 

次に、隠蔽が通りだすと、

公務員間で持ちつ持たれつの関係ができる。

 

お互いで隠蔽しあえば、

懲戒は減るし発覚時のリスクも軽い。

 

現行の法制度と運用上には、

隠蔽の動機が起こりやすい構造がたくさんある。

記述式試験や英語資格試験の導入問題など

 

1.記述式試験

 

反対。コストに対して疑問。

今までも2次試験でやってるし。

採点業はそれなりの産業になるので利権絡みを疑ってしまう。

 

また記述式試験では、採点ミスが必ず出現する

100%完璧は無理なのだ。

それどころか、相当な割合で採点ミスが出る。

 

受験業界というのはこれを隠してきた。

ふわっと隠して乗り切るみたいな

昭和のスタイルを今も継続している。

 

センターレベルの規模で記述式を導入すると、

採点ミス問題は近い将来必ず騒ぎになる。

 

世論との合意形成は極めて困難だと予想される。

 

 

2.英語資格試験

 

実は個人的に賛成する部分もある。

 

というのは、資格試験を重ねて受けていくことは

英語の上達に繋がると経験したから。

 

大学時代など、

TOEICの点を意識して必死で点を上げていくような

一時期の独特な心境があった。

 

あれは私の語学体験の中でも

光を感じた数少ない体験だった。

大学でも似たような体験をしていた人が多かった。

 

スコア厨という一見クソみたいな道中で、

意外にも光を見つけた。

 

語学という泥沼においては

こうした希望を見いだせるのは稀。

 

おかげでTOEIC LRはスコア895まで行った。

 

まあ900行ってないし、

900周辺の英語力も実は大したこと無い。

 

それにTOEIC LRなら800超えたあたりから

スコアと英語力がうまく反映しないのも事実。

スコア特化は非難されがち。

 

だがそういうのひっくるめて、

TOEICの制度は良かった。

制度のおかげで英語力が伸びたという実感がある。

 

しかし、この論理は理解されないだろう。

一般人は400台とかなので、

ハイスコアに食らいつく体験はやってない。

 

この問題について世論の大筋は

利権と政治、教育機会の平等とか

そっちの方向になる。

 

それも大切だ。

なので結局、導入の話は消えるのかもしれない。

教員いじめ事件について

調査段階なので何ともいえないが、

身体攻撃に及んでいたようだ。

 

この点は特異である。

  

この令和の時代、

身体への攻撃というのは問答無用でアウトだ。

一撃で暴行、傷害罪という刑事犯罪になる。

 

30代、40代にもなる大人なら

誰でも知っている。

 

普通の表社会で働く人間には

初歩の知識だ。

 

パワハラやセクハラのあいまいな境界、

という話ではなく 

傷害は完全に一線を超えた話だ。

 

なぜ傷害まで至ったか?

私はこの心理に「いじめ」の本質が見える気がする。

 

彼らも身体攻撃が一発アウトだというルールは

解っていただろう。

知らないはずがない。

 

その前提で、なぜ傷害に及んだか、が重要である。

 

なぜ傷害にまで至る心理が生まれたか?

いじめの本質がここにある。 

 

おそらく集団心理とか

正常性バイアスとか

そういう認知の抜けのような話が見えてくるだろう。

 

これは大人、しかも教員が起こした

立派な刑事犯罪だ。

究明されるべき動機が十分にある。

 

そして究明に向けてのエネルギーを

社会の側が蓄えている。

社会が強く怒っている。

 

こうした究明への動機から

教委は逃げられないだろう。

 

徹底調査してもらいたい。

ハザードマップの統合が必要

台風19号で各地に被害が出ている。

川越市ハザードマップを見ようとするが、

サイトが重い。

そして行政サイトにありがちで、解りにくい。

 

さっさとグーグルマップなどに統合すべきではないか。

 

自治体で独自フォーマット設定して

丁寧に独自サイト構築して・・・

というのはあまりに設計が古い。

 

行政の情報には、アクセシビリティは全く考慮されていないのである。

 

非効率でもどこかで

何らかの形で

情報公開しさえすれば

仕事の要件を満たしたしたことになる。

 

彼らの論理のまずさが被害を増大させている。

 

一応ポータルサイトがあることにはあるようだ。

https://disaportal.gsi.go.jp/

 

だがこれは各自治体のURLを

かき集めたようなもので、かなり使いにくい。

一酸化炭素中毒の教育は困難

京アニの事件に関連して。

 

一酸化炭素中毒に対し

全体で避難をする、というのは

おそらく無理だ。

 

教育も難しい。

 

ある程度の知識レベルが要求される。

 

大人に教えるのも難しい。

 

児童に教育するのは無謀と言っていい。

 

これは実際的な学校の訓練現場でもそう。

例えばこのあたり、

 

おはし(押さない・走らない・しゃべらない
おはしも(押さない・走らない・しゃべらない・戻らない)
おかしも(押さない・駆けない・しゃべらない・戻らない)
おはしもて(押さない・走らない・しゃべらない・戻らない・低学年優先)

 

一酸化炭素中毒の対策は折り込まれていない。

 

オペレーションを組むのは難しいのだ。

教育行政はそう割り切っていると思う。

 

設備、設計、現場の緊急指示など

教育以外のアプローチによって

不完全ながら対策を重ねていくしかないのだろう。

 

昔、小学校で一酸化炭素中毒について教えられたが

よく解らなかった。

 

ハンカチ持参で床を這うみたいなことをやったが

却って混乱したように思う。